利尻島

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　　　　　　　　　　　　　　　　　北海道の旅　利尻島

北海道の旅で利尻島・礼文島とも、実にリピーターが多いと聞いています。　　　　　　そしてリピーターが来る時というのは、利尻島・礼文島の両島に必ず来るとのことです。　　　　　日本百名山のひとつ、利尻富士の名で親しまれる秀峰利尻山を中心に広がる利尻島。　　　　親戚がこの島で漁業を営んでいるので、思い立ったが吉日の勢いで、何度も旅をさせてもらいました。　　　１８０６年、開港を求めていたロシアは、　　利尻島を襲撃しました。　　それに対し幕府は、津軽、秋田、　　南部藩を始めとする東北雄藩に出兵を命じます。　　　その中で最も勇猛果敢に活躍したのが、　　会津藩だったそうです。　　　　そして自分こそが、その子孫であると、　　私は酔っ払った叔父から何度も聞かされました。　　　余談となってしまいますが、会津藩は徳川三代将軍・家光の異母弟、　　保科正之を藩祖とする親藩中の親藩です。　　後に松平姓を許され、戊辰の役で松平容保を中心に、最後まで佐幕を貫徹した由緒正しい家柄です。　　　日本には佐渡島、淡路島を始めとして、大小たくさんの島があります。　　全てを知っているわけではありませんが、利尻島は海と山が本格的に楽しめるところなのです。　　　　　私は登山が苦手なので、　　もっぱら眺め専門なのですが、　　「晴れてよし、曇ってもよし利尻富士」　　本当に稜線の美しい山だと思います。　　　夏場の利尻島は、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　島全体がお花畑と言っても過言ではありません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　利尻富士も花の山に変貌します。　　　花の種類には明るくない私ですが、　　その愛らしさには心が和みます。　　　２０数年前、８月初めに大学の友人と二人で、　　利尻島・礼文島を旅したことがあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　友人は長崎出身で、　海が友達と豪語するほど泳ぎには自信がありました。　　　　　　　　　　　　　　　　では早速泳ぎに行こうと海岸に出たのはいいのですが、　　　　　　　　　　　　　　　　日本海の波の荒さと、海水の冷たさに撃沈したのを憶えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　ところが、撃沈した海の中で、一箇所だけ救ってくれる場所がありました。　　　　　　　　　　　　　　　　それは今やブランド品として名高い、利尻昆布の養殖畑だったのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　海岸近くのあちこちで養殖しているのですが、　　　　　　　　　　　　　　　　その中に身を任せると温かいことこの上ありません。　　　　　　　　　　　　　　　　荒波にさらわれないよう、肉厚の昆布にしがみついて日本海を堪能しました。　　　　　　　　　そしてそれは昆布がまさしく生きていて、　　　　　　　　　　体温があることを実感できた瞬間でした。　　　　　　　　　　　　あまりブランド品には興味のない私ですが、今考えると、　　　　　　　　　　あの時は全身ブランドで身を固めていたのですね(^^; 　　　　　　　　　　　利尻昆布は本当に幅広肉厚です。　　　　　　　　　　目にする乾燥ものでは想像しづらいのですが、　　　　　　　　　　その幅は３０ｃｍから７０ｃｍくらい、厚さは５ｍｍ以上あるのではないでしょうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　ところでその昆布の天敵はウニです。昆布あるところにウニありというくらいです。　　　　　　　　　　　　　　　　その利尻のウニですが、私は日本一美味しいと思い込んでいます。　　　　　　　　　　　　　　　　　私は、叔父が素もぐりで獲ってきたウニを、浜辺で何度もすすっています。　　　　　　　　　　　　　　　　獲ったばかりのウニというのはトロトロで、　　　　　　　　　　　　　　　　食べると言うよりはすするという方が合っているのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　なぜ日本一美味しいかと言うと、　　　　　　　　　　　　　　　　ウニが食べているのは、　　　　　　　　　　　　　　　　最高の出し汁が取れる利尻昆布だからです。　　　　　　　　　　　　　　　　　生臭いから好きじゃないという人は、　　　　　　　　　　　　　　　　利尻島でウニをすすってみてください。　　　　　　　　　　　　　　　　その瞬間にウニ大好き人間になれます！